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無効と取消しの違い

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無効と取消しの違い

無効は、初めから契約の効力が生じません。そのため、契約した当事者(双方)は契約を履行する(契約をした内容を守る)必要がありません。
一方、取消しの場合は、取消されるまでは有効な契約として扱いますが、いったん取消されると、契約締結時にさかのぼって無効となります。

無効 初めから契約の効力は生じない
取消し 取消されるまでは契約は有効。取消されて初めて、契約時から無効となる

 

無効となる契約

  • 意思無能力者が行った契約
    例:泥酔した者、幼児
  • 原始的不能
    例:契約当初売買の目的物である建物がない
  • 公序良俗に違反する契約
    例:人を殺害するように頼む契約
  • 心裡留保による契約
  • 虚偽表示による契約
  • 錯誤による契約
    ※無効を主張できるのは表意者であり、相手方は無効を主張できない

 

取消しができる契約

 

取消権者

  • 瑕疵ある意思表示をした者
    例:詐欺や強迫により意思表示をした者
  • 上記代理人
  • 上記承継者

 

追認

取消権者は取消しをせずに、確定的に契約を有効することもできる。
これを追認という。
追認すると、あとで取消すことはできない

追認ができる時期

未成年者 成年に達した時から
強迫 強迫が止んだ時から
詐欺 詐欺にかかったことを知った時から
法定代理人 いつでも追認できる

上記以前に「未成年者」「強迫を受けた者」「詐欺を受けた者」が追認したとしても、その追認は無効

法定追認

原則、追認する場合、意思表示が必要。
しかし、意思表示をしなくても、追認できるときがきて以降、追認の意思に代わる事実があれば追認したものとみなされる
これが法定追認

法定追認になる場合
  • 全部または一部を履行した場合
    例:取消しができる売買契約において目的物の引渡しを受けた場合
  • 履行の請求をした場合
    例:取消しできる者が、相手に代金の支払い請求をした場合

 

取消できる期間(取消権の消滅時効)

「追認することができる時から5年」もしくは「契約の時から20年」経過すると時効により取消権が消滅する