宅建のすべて 宅地建物取引士資格試験に関する情報を公開!

債権譲渡

宅建通信講座メルマガ

債権譲渡とは?

債権譲渡とは、持っている「債権」を第三者に渡す行為を言います。

債権は、原則として、他人に譲渡することができます。

債権譲渡の具体例

例えば、AがBからお金を借りたとします。すると、BはAからお金を返してもらえる権利を持ちます。これを貸金債権といいます。その後、BはAさんにお金を貸したことにより、お金がなくなり困りました。そこで、お金を持っているCさんにお金を貸してもらうよう言うと、「お金は貸してあげるから、あなたが持っているAからお金を請求できる権利(貸金債権)をください!」と言われ、Bは貸金債権をCに渡しました。

債権譲渡の成立条件

債権譲渡は譲渡人Bと譲受人Cの合意によって成立します。
ただ、AB間で譲渡禁止特約がある場合、債権者Bは債権を譲渡できません。
それにも関わらず、譲渡した場合は、原則、無効となります。ただし、債権の譲受人Cが譲渡禁止特約について、善意かつ無重過失であれば、Cが保護され、有効に債権は譲渡されます。

でも、いきなり、Cからあなたの貸金債権もっているからお金貸してと言われても、Aさんは「あなた誰ですか?あなたからお金借りた覚えありません!」となりますよね。
そこで、「債権譲渡の対抗要件」という考えが出てきます。

債権譲渡の対抗要件

BがCに債権を譲渡した場合において、新債権者Cが債務者Aに対抗するためには(金返せ!というためには)、以下の2つどちらかを満たす必要があります。

  • 譲渡人Bから債務者Aへの通知 (Cに債権渡しましたよ!っと伝える)
  • 債務者の承諾 (Cに債権が渡ったことを了解しました!と承諾すること)

譲受人Cから債務者Aに通知しても意味ないですよ!
これが認められれば、嘘をついて、債権もらいました!って誰でも債権者になれてしまいますよね。
※債務者が異議をとどめない場合、債務者は債権譲渡を認めたことになります。

異議をとどめない承諾とは?

相手の行為や主張に対して不服を述べることもなく、事実を承諾することです。

債権譲渡の具体例

例えば、債権者Bが債務者Aに対して100万円を貸したとします。
すると、債権者Bは債務者Aに対して貸金債権(お金を返してもらう権利)を持ちます。

しかし、お金を貸したBは、100万円が必要になりました。
そして、上記、貸金債権をCに譲渡することで100万円を手にしました。

ここで、債務者Aが債権者Bに対して、お金を貸しており、貸金債権(反対債権)を持っていたとします。

そして、相殺できる状態であれば、債務者Aは相殺できるわけです。(Aは債権の譲受人C)

それにも関わらず、Aが、「債権譲渡の件は承知しました」と言った感じで、「異議をとどめない承諾」をしてしまうと、相殺できるはずであったAは、善意の譲受人Cに対抗できなくなります。(=相殺できなくなる)

二重譲渡がなされた時(第三者に対する対抗要件)

債権の二重譲渡の具体例

上記の例のように、債権者BがAに対する貸金債権をCに譲渡した後、Dにも譲渡した場合はどちらが優先権をもつでしょう?

この場合、債務者Aに対抗できるのは(債権譲渡を主張できるのは)
確定日付のある証書による通知をした者
あるいは
確定日付のある証書による承諾を受けたものです。

どちらも確定日付のある証書(内容証明郵便)であった時

先に到達した方優先権を持ちます。
内容証明郵便に書いてある「日付」で判断しません!

債権譲渡と相殺の対抗関係

債権譲渡通知前に反対債権を有していた場合

債権譲渡と相殺(譲渡通知前に反対債権を取得)

① AがBにお金を貸しました。そのことによってAは「Bに対する代金債権」を取得します。
② その後、BはAにお金を貸しました。そのことにより、「BはAに対する代金債権」を取得します。
③そして、、Aは初めに取得した「Bに対する代金債権」をCに譲渡しました。

この場合、Bは「Aに対する代金債権」をもって、Cの有する「Bの代金債権」と相殺することができるだろうか?

ポイントは、
債務者がその通知を受けるまでに反対債権を有していれば譲受人Cに相殺を主張できる
ということです。

つまり、本肢の場合、AがBに対して債権譲渡を通知する前に反対債権(Aに対しる代金債権)を有しているため、Bは相殺できるということです。

債権通知後に反対債権を取得した場合

債務者がその通知を受けるまでに反対債権を有していないので、Bは譲受人Cに相殺を主張できません。